活動ブログ
2020.02.03
令和元年度新春教養講演会
日 時 令和2年1月17日(金)
会 場 ホテルグランヴェール岐山
講 師 伊 藤 真 氏
(弁護士、伊藤塾塾長、法学館法律事務所所長、 法学館憲法研究所所長、日弁連憲法問題対策本部副本部長)
内 容 「法律に携わる士業の使命と将来展望について」
参加者 会員76名、他支部外会員11名、他仕業3名、合計90名
この新春教養講演会は、行政書士として業務をするにあたり教養を身に付けようということから、毎年この時期に行う支部伝統の行事です。
伊藤先生は、1981年司法試験に合格後、伊藤塾を主宰し塾長として、真の法律家の育成を目指し司法試験の受験指導にあたってみえました。深遠かつわかりやすい講義から短期合格者を輩出して、カリスマ講師として不動の地位を確立してみえます。
また、日本国憲法の理念を伝える伝道師として、講演や執筆活動を精力的に行ってみえる法律家です。
講演では、私たち士業の仕事は、法律家として専門性の高い知識を身に付けた人であり、武士のように闘う人である。「クライアントのために闘う。」「法の支配を実現するために理不尽と闘う。」士業はプロであるとともに、社会的責任がある。「士業は、国民主権の憲法の下では上下はなく、主権者たる国民に対して、奉仕する対等な立場であり、役割分担の違いに過ぎない。」
つまり、各士業は、お互いの仕事を奪い合うのではなく、相互補完、共生の時代へ移行しなければならない。法律家に携わる士業のこれから求められる将来展望は次の3点である。
1 高い職業倫理観を持つこと。
2 コンプライアンス・SDGsの担い手となること。
3 社会の変化に対応していく覚悟を持つこと。(AI時代への対応)
「ただ、時代に流されるのではなく、キャリアを積んでいくにあたって、法律家=プロフェッショナルになるための基本となる、自分の価値基準を作り上げること、学び続け感性を研ぎ澄まし、成長し続けることが重要である。」と講演されました。
昨年、一昨年はラジオパーソナリティを講師にお迎えし、やや娯楽性もあり一般の方にも多く参加していただける内容でしたが、今回は士業にかかわる様々な問題点や、今後の士業における将来展望についての専門的な内容となりました。
*新春教養講演会終了後には、松井弁護士・伊藤講師を迎え会員93名の参加により、恒例の懇親会を開催し会員相互の親睦を深めました。
(広報部 木下)